知りたい!換価分割

「換価分割」とは遺産分割の方法のひとつで、相続財産を第三者に売却して現金に換えてから、相続人が分割するというものです。
たとえば、父親が死亡した後、母親が実家で一人暮らしをしていたとします。あなたと妹は結婚して他家に嫁いでいます。母親が亡くなり、遺産は母親名義の家と、わずかな預貯金だけです。実質的な遺産は実家しかありません。このように、財産が不動産だけの場合は相続人に均等に配分することが難しいため、第三者に売却して得た現金を分割するのが一般的な方法です。

ただし、亡くなった母親名義のままでは、実家を売却することはできません。あなたか妹、どちらか一人の名義で相続登記をしてから現金化しなければならないのです。あなた一人の名義で相続登記した場合、名義がない妹が売却代金を得ると、妹には贈与税がかかるのではと思うかもしれませんが、換価のための便宜上の相続登記ですから、相続税は課税されません。

相続税は、相続した時点の実家の相続税評価額に対して課税されます。つまり、実家を売却して、あなたと妹が実際に得た金額から計算するのではなく、実家の評価額から計算された相続税を、あなたと妹が配分することになります。
そのほか、不動産の譲渡による譲渡所得も課税されます。いずれにしても、遺産分割の際には、遺産分割協議書をつけることになりますので、税務署から指摘されないためにも、遺産整理の専門家に相談したほうがいいでしょう。

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